第42回 定期イベント 講演 『日本人のグローバル化 今、本当に必要なことは何か?』

第42回 定期イベント 講演 『日本人のグローバル化 今、本当に必要なことは何か?』 2011/02/20

日時:2011年2月19日(土)19:00-23:00

講演テーマ:日本人のグローバル化 今、本当に必要なことは何か?

講演者:株式会社J&G HRアドバイザリー 代表取締役社長 篠崎正芳氏

会場:羅湖区 新時代酒店21階セミナールーム

懇親会:羅湖区 鑫源海鮮大酒楼

参加者:24名(講演会)

参加費:講演会のみ参加 150元、懇親会のみ参加 200元、講演会と懇親会両方 300元

主催:深セン和僑会

主幹事:熨斗、議事録:梅山

テーマを『日本人のグローバル化に迫る!』と題し

深セン和僑会での講演としては今回で3回目となる、株式会社J&G HRアドバイザリー

の篠崎社長をお招きして講演をして頂きました。

篠崎氏の理論では日本人のグローバル化に最も必要なものは語学力では無いと言われます。

それよりももっと重要なのは、世界標準の「考え方」と「行動」を身につけるべきであり

逆に「考え方」と「行動」を身に付ければ、語学力は要らない。通訳で十分だとも主張されます。

なぜかと言いますと、語学力をビジネスレベルで使いこなすためには絶対音量(絶対学習量)が

必要であり、そのために費やす時間があまりにも多く必要となるためです。

また、日本人がグローバル人材として活躍するための5つのポイントを

お話しして頂きました。

1.個人力を高める

日本では仕事をする際、「自分のために」という事を良しとしない風潮があるが

世界標準は逆である。まず個人力があってこその組織である。

2.「自分のために」を基軸とした目標を立てて、書く(自己宣言する)

思う事だけでは足りない。書いて、毎日読む(見る)事で潜在意識の中にまですりこむ。

そうする事で目標意識を持ち続ける事が出来る。

3.外国人が理解できる日本語を書き、話す

日本人同士が話す日本語は、あうんの呼吸や、一を聞いて十を知る、など

世界標準からみて特殊なものであり、世界では通訳を通しても通用しない。

ポイントとしては、書き言葉で話す。また、主語、論理、構成をはっきりさせた日本語を使う事。

伝える内容を、手間がかかっても、まずノートに書いて整理する習慣を身につけると上手く行く。

4.AWAYの行動を取り入れる

郷に入っては郷に従えのごとく、まず現地の行動様式を取り入れる。

それは自分の行動様式を変えることではなく、追加することである。

パソコンに新しいソフトを追加インストールする様なイメージである。

まったく自分と違った考えに出くわした際には、すぐに自分の意見を言わず

まず、相手の話したことをそのまま復唱する習慣を身に付けると良い。そうすると相手の考えを

理解しやすく、結果、相手の行動様式を取り入れやすくなる。

5.努力する

一般的に努力するとは、ひたすら実践、というイメージがあるがそれでは足りない。

良い努力には方程式がある

努力する = 準備する + 実践する + 振り返る

前後の 準備する と 振り返る が重要である。一般的にはこの部分は隠れた努力にあたる。

例として、サッカー日本代表の本田選手をあげると

彼は小さい頃から日記の様なものをノートに書いていた。

自分の目標、その日食べたもの、練習した事、思った事など、

書く事が目標意識を高める事に繋がり、また反復練習の効果ももたらした。

ここで重要なのは、書くという事。頭の中で考えるだけでなく、書くという事が重要。

また、書く際には一つのルールがあった。それは、他人を非難する事は書かないという事。

他人を非難する言葉を書くと、責任は他人に有り、自己反省、修正、成長に

繋がらないからである。

努力の継続が大事だという事は、一般的に誰でも知っている事だと思います。

しかし努力の仕方として、実践する以外の部分にポイントを置いた篠崎氏の講演に

参加者の多くの方は何かしらの気づきを得られたのではないでしょうか

講演会後の懇親会では、質問大会にもなり、氏の本音のコメントも出て来る

とても充実したものとなりました。

さらに、篠崎氏と香港和橋会の高橋氏によるマジック対決も行われ

懇親会に花を咲かせて頂きました。感謝。