第63回定例会 『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』

63回定例会 『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』 2013/05/30

第63回深セン和僑会定例会 木島洋嗣氏講演

日時:3月23日(土)16:00~18:30(15:30受付開始) (懇親会:19時~22時)

講演テーマ:『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』

講演者:Tree Islands Singapore Pte Ltd 代表取締役社長 木島洋嗣氏

会社HP:http://www.treeislands.com.sg/

会場:平安銀行大厦6階1号会議室

参加者:講演会25名、懇親会23名

幹事、議事録:松岡

木島さんとのキッカケは、昨年11月のシンガポールで開催されたアジア大会でした。そこで、木島さん主催のシンガポールツアーに参加したのですが、その説明が非常に素晴らしく、その時に、立ち話でした中国に関わる話がとても印象深かったので、ツアー後の懇親会の終わりの頃に『是非、華南にも来てくださいよ~。』とお声かけしたのが始まりです。その後、木島さんのfacebookを拝見していると、大阪都構想にも関わっておられ、その内容が非常に興味深かったので、益々『一度来てもらって、直に色々お聞きしたいな』という気持ちが強くなりました。

今回も告知が労働節明けの3週間前と短く、しかも木島さんのお話の素晴らしさは、文面ではあまり伝えようがないので、当初集客の反応はイマイチでしたが、知っている人は知っていて、今回最初に『行きたい!』と声をあげてくれたのは、なんとベトナムのハイフォン在住の方でした(@_@)。

申込者は30人以上いましたが、講演当日大雨が降って、予想以上にドタキャンの嵐!

そして、18時にスタートした講演会では、先ずは私の方から今回の講演に至った背景と、木島さんが大きな声では言えないけれど、ある有名政治家のブレーンの1人である事を紹介しました。その後、木島さん本人から自己紹介と今のお仕事の状況等をして、講演の本題へと入っていきました。

木島さんが研究している『ハブ機能』の定義から、シンガポールと香港の比較、東京の特殊性、日本の地方がシンガポールを目指さないといけない理由、中国にいる我々はどこを意識していかないといけないか、等々。

内容盛り沢山過ぎました(-_-;)。

しかも、十分なデータを背景に説明が進むので、非常にわかりやすかったです!

質疑応答も、活発に色んな方から質問が入り、非常に満足度の高い講演会だったようで、色んな方から好評なフィードバック頂きました。今回、ドタキャンした方、本当に勿体無かったです!

場所を変えての懇親会では、今回は深セン、香港、広州、ベトナム、上海と色んな地域からの参加者がいましたので、自己紹介&自己PRにいつもより多めに時間を割きました。わざわざ上海から飛んできてくれた在日コリア3世の趙さんは、東南アジアへの進出を考えていたようで、今日の講演の内容は、進出場所をどう選ぶかすごく参考になったと言う事です。

以下は、今回私が非常に印象に残った部分&感想です。

・『人、モノ、金』の集まる場所の特性とその優先順序の考え方は、目から鱗だった。

・東南アジアに関しては、法人税はそのうち揃ってくる。本当に注目すべきは、別の所。

・内需型と外需型の国の違い。アメリカ、日本、中国は代表的な内需型。

・大阪等の地方都市がシンガポールを目指さないといけない理由。

・日本が外国に売り込める事項、ノウハウはたくさんある(水道局、港等)。でも法律変えないといけない。

・東京は超特殊な都市。東京にいると井の中の蛙になる可能性が高そう。

以下は参加者の方の感想の一部です。

・確かに中々聞く機会がない内容でありました。久しぶりにメモを一生懸命にしました。有意義セミナー開催有難うございました

・本当に話が分かり易い!たまにセミナーで難しい単語ばっかり並べて講演する人がいますが、木島さんはデーターもお話の内容も勿論勉強になるのですが、私的には話し方がすごく参考になりました。

・今回は本当にありがとうございました!木島さんのお話は私も目から鱗でした。「内需で食える都市は必死で海外の都市と競わない・付き合わない」という話は「都市」を「人」に変えると、自分がいつも感じる「日本人」と「シンガ、台湾、華僑」との違いのようで面白かったです。