先週の土曜日(9月12日)は東莞和僑会と深セン和僑会の共同で、ハンセン病元患者の隔離村でのボランティア活動団体「家(JIA)」代表 原田燎太郎さんをお招きして、交流会を開催しました。
・概要
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<日時>2015年9月12日(土)15:00~20:00
<場所>東莞方中假日酒店会議室
<交流会内容>
・3-4人でのグループディスカッション
5分間の自己紹介と今回参加の理由を共有
・原田さんのプレゼンテーション(ドリプラ)を交えた「家(JIA)」の紹介
・3-4人でのグループディスカッション (原田さん、JIAへの質問)
JIAをやっていて一番うれしかったこと
学生ボランティアのパワーと一般工員(ワーカー)との関連性や違い
企業をボランティアの接点
普通のボランティア(街頭募金やゴミ拾い)などとJIAの活動の違い
初期中国人学生と現在の学生の活動への思いの違い
JIAの活動の秘訣
原田さんの活動は現在何合目?(やりたいことの何パーセントまで来ているか)
・参加者からの質問に答える形でのパネルディスカッション
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現代の若者として、学生ボランティアと一般企業のワーカーとの対比などから、いかにしてモチベーションを生み出していくのか、原田さんの講演と参加者のグループディスカッションを交えて、パネルディスカッションを行いました。
「家(JIA)」は、主に学生ボランティアの自主的な運営により活動しています。
JIA事務局7名、華南5省各地に学生たちの地区委員会があり、各地でのワークキャンプなどの活動を運営しています。
地区委員会から選出された代表者により理事会が組織され、活動内容を決定しています。
理事会の決定により事務局が決定に基づき、活動をサポート・バックアップをします。
また、毎年地区委員会から数名づつ会員代表を参加者として会員代表総会が開かれ、理事会の決定事項と事務局の実施状況が検証・検討し承認されます。
原田さんの講演とパネルディスカッションを通して、「家(JIA)」に参加する学生ボランティアたちは、「他人事だったことを自分事」として主体的に、他人から与えられたものでなく、自主的に決めた目標を達成する為に活動していることが分かりました。
「他人事を自分事」と出来るポイントは、人と人との繋がり、相手の顔の見えるボランティア活動だと感じました。
一般的に、募金活動や被災地への援助物資などもボランティアとして行われる活動です。
それらと「家(JIA)」の活動との大きな違いは、「モノを与えてあげて終わり」では無いことです。
ハンセン病元患者の隔離村を訪れ、トイレや貯水タンク建築などの「ワーク」と呼ばれる作業を行い、住み込みで村の人々と触れ合う活動を通し、「目の前にいるこの人の為にやる」という動機が活動の源だろうと感じました。
管理職とその部下の間の紙一枚やメール1件での仕事のやりとりで、モチベーションや主体性を上げる為のヒントがあったように思います。
与えられたものでなく自主的な目標、顔の見える人間関係が大切なのだと、改めて気づかされました。