第11回深セン和僑会 Life On 3D Limited 代表取締役 永島 蓮太郎

第11回深セン和僑会 Life On 3D Limited 代表取締役 永島 蓮太郎 2007/09/08

開催日時: 平成19年9月8日(土) 19:20~20:40
議題: セカンドライフ:パソコンの中のバーチャル世界ビジネス~始め方から企業メリット、インターネットの未来までを語る~
講師: 永島 蓮太郎 氏
開催場所: 羅湖爵士大厦
記載者: 深セン和僑会事務局  永島蓮太郎
出席者数: 34名

永島氏はインターネット上で話題となっている仮想世界「セカンドライフ」の動向や大手企業による参入例を紹介した。また今後参入するにあたり、どのような方法でビジネスを立ち上げたらいいのかや、今後のインターネット社会の方向性をセカンドライフの世界観を通して推測した。

会社紹介

Life on 3D http://lifeon3d.com/ セカンドライフ参入支援サービスを提供

7月に『セカンドライフの儲け方』(あさ出版)を出版。

【イントロダクション】

現在、LIFE ON 3Dでセカンドライフの企業様の参入支援をしている永島です。 本日は、セカンドライフの簡単な入り口についてご紹介をさせていただこうと思って おります。 独立をする前は、家具のニトリで働いており、深センとマレーシアを行ったり来たり する生活をしておりました。その中で、起業をするならここでしようと決めた。 起業をすることは小学校に決めていた。 昼間だから小学校にいく、中学校になったら昼間は中学校に行く、 高校になったら高校に、大学になったら大学に、社会人になったら会社へ・・・ そんなことを考えていて、自分は昼間何をしていたいんだろう?と考えた。 雪の日は昼間歩いていたい自分の自由になりたい。自分はそう思った。 自分はどうなんだろう。

そこそこいい大学に入って、そこそこいい企業に勤めている。 でも休みも自分で選ぶことができない。昼間自由に歩けない。 70までそうかと考えたら「ぐらっ」ときた。 その後、英語とフランス語の話せる彼女がいてかっこいいと思い、 海外に行くようになった。 そのときに出会った人達の自由さにあこがれた。 価値観が違う。

中国に留学して、中国語をマスターし、次に英語、では次は何をしようと思ったときに ニトリに入った。でも休みがない。自分で選べない。こでじゃー永遠に昼間彼女とも 会えない。 そこで交流サイトを作ろうと思った。 中国には調査をしてみたけどない。 友人と一緒に作った。 家具屋からもらう給与の半分ぐらいを費やして、友人たちと一緒に作った。 でも作ったものがバグだらけ、50万とか100万でない単位でお金が飛んでいく。 これはやばいと思った。 そんなときにセカンドライフと知り合った。 バーチャルの世界に衝撃を受けた。 ミクシーなどは、メールを送ってもタイムラグがある。でもこのソフトにはそれがない。 すごいと思った。

【セカンドライフ参入スタート】

セカンドライフはどんなのだろうと興味を持つ人はいたけど、 英語がべらべらの人でないと参入できない。 だから、情報商材を売った。

1~2万円ぐらいでマニュアルを売った。みんな情報がほしいので飛ぶように売れた。 7月に1冊目が登場した。10月には2冊目。3冊目は企画中です。 アマゾンに1位になった。 なぜ、売れたか?良質な顧客リストがあるから。 神田昌典さんの4万円ぐらいするセミナーとかで知り合った人。 こういう人達と人脈を作っていった皆さんが売ろうとしているものを、自分のメルマガなどで発信。 逆に自分が動くときはお願いをします。ということで動いていった。 それとプレゼントを用意する。この本買ったら、特別なCDをつけます。 これはアメリカのマーケティングを参考にしている。例えば、アメリカでは 1万ドルのプレゼントをつけるなどのことになっています。 こんな形でセカンドライフ参入ビジネスを立ち上げていった。

【セカンドライフとは?】

仮想世界。現在1000万人程度が参加している。毎月30%ぐらいずつ伸びている。 お金のやり取りは、日本円換算で2億円ぐらいになっている。 カジノを中で禁止され一度は1億3000万円ぐらいに減りましたが、 また現在は同程度まで復活をしている。 特徴は中での通貨が直接ドルと換金が出来るところです。 中国人で億万長者になった人がいる。 その人は、ドイツ人の旦那さんがいて2004年に一緒に会社を創った。 不動産を購入し、中で建物などを作り、付加価値をつけて再度売るというビジネスをしている。 この路線を作った。ビジネスウィークにそのビジネスモデルが紹介されて一気に火がついた。 このセカンドライフは個人にとっては夢をかなえる場所。 アイドルになりたい人は、アイドルになれる。 モデルになりたかった人はセカンドライフの中でモデルで生活をしている。 ゲーマもいる。ミュージシャンもいる。全部仮想世界の中で自分の個人 のなりたかった夢を実現している。 企業もどんどん参入している。 企業が参入するだけでマスコミが取り上げる。 その広告効果だけですごい価値。 3大新聞、日経、日経MJや流通など、第1面はほとんどセカンドライフ アディダスやブックオフも参入した。セカンドライフの中での弁護士もいる。 三菱電機なんかも参入した。

何が出来るのか? 具体的な企業の事例で見ていく。

[セカンドライフの新しい可能性の中でビジネスを狙う企業]

IBM:仮想世界の中でのビジネスを推進する 世界規模で行われる会議、バーチャル会議室、企画 DELL:自社のホームページ ミーティング会議 メルセデスベンツ:バーチャルショールーム←動画サイト ユーチューブ トリンゴ:セカンドライフ内での流行ゲームを任天堂がゲーム化 スターウッドホテルグループ:新しいホテル建設にあたり、モデルルームをつくり、客室イメージの構想を練る。来訪者からのアンケートなどを気軽におこない、リアルの客室設計にフィードバック。 米国日産:新車が自動販売機で購入できるというセカンドライフ内での話題づくりで、新車販売PR効果を狙う。試乗やショールーム設置により、販売事前のデータ収集に役立てる。 インテリジェンス(人材):バーチャル内での就職窓口を設置 東芝EMI :パブリシティ効果を考えずにCD製作、音楽視聴、話題性作りなどに役立てる。 野村證券:堅実保守的な会社も参入することで話題性づくり <効果として> 参入するだけで大きな話題、企業PRとなる バーチャル内でのデータ収集 対企業別戦略

〔サイト〕

広告収入モデル ノウハウサイト 交流サイト ブログサービス 〔リアルワールド:対企業〕 参入支援 広告代理店 〔インワールド〕 ファンド会社 アバターオーダー ショップ 〔リアルワールド:対個人〕 両替 不動産レンタル 情報商材(How To本等) セカンドライフ教育(デジタルハリウッド) セミナー <本場米国でのバーチャル事情> 米国では20社以上のバーチャルワールドが存在。 ネット人口は5000万人といわれている今、個人がバーチャル世界を製作し、 マルチバースに繋がる時代が2010年~2011年には到来すると言われている。

対象世代 第2団塊の世代 30~34歳 ブログ、テレビ、携帯などブロードバンドを利用する若い世代          ↓ セカンドライフは総合的にPRが可能 (様々な媒体を駆使するより簡単)

日本最大規模のセカンドライフ参入企業 マグスル株式会社  月間1000万以上の収益を誇る。

<今後> 参入するだけでPRできるというところから、新しい可能性を求めたビジネスモデルを模索している。収益という観点以外で活動する大学、グローバル企業は世界中あらゆるところからアクセスでき、瞬時にバーチャル内でコミュニケーションを図れるセカンドライフの未来への可能性にかけている。こうしたことからインターネットが爆発的に世界を席巻した状況の次の段階として、バーチャル3Dが新しいメディアやプラットフォームを作るのではと予想される。

 

第11回深セン和僑会 Life On 3D Limited 代表取締役 永島 蓮太郎

第11回深セン和僑会 Life On 3D Limited 代表取締役永島 蓮太郎 2007/09/08

 

<セカンドライフ:パソコンの中のバーチャル世界ビジネス~始め方から企業メリット、インターネットの未来までを語る~>

 

 

 

 

 

【講師】

Life On 3D Limited

代表取締役永島 蓮太郎

http://lifeon3d.com

 

 

立命館大学経済学部、中国人民大学2年修了。

 

2003年某日本上場家具会社勤務、のちインターネット関連事業で香港起業を果たす。中国留学2年間でHSK(中国語能力テスト)高級9級取得。帰国後、近畿圏デパート各地で日々12時間もの販売のアルバイトをしながらも半年でTOEIC480点から680点を取得。

 

入社後は2年半で海外出向、中国広州市で1年半の実務経験を経て、2006年より中国市場をターゲットにしたSNS「QOMU!」を自ら傍らで知人とプログラミングしはじめる。

 

投資家を募りながら2007年5月香港に自らの会社「Life on 3D(ライフ・オン・スリーディー)」を設立し完全に独立を果たす。

 

7月に『セカンドライフの儲け方』(あさ出版)を出版。

 

【この講演でわかること】

 

ホームページ、ブログ、SNS(ミクシィ)と発展してきたインターネット進化論の未来がわかる。

 

日本で話題沸騰の「セカンドライフ」はじめ方がわかる。

 

パソコンの中のバーチャル世界ビジネスの現状がわかる

※セカンドライフというアメリカ発のサービスを事例にします。

 

バーチャル世界への企業メリットがわかる。

 

個人・企業のバーチャル世界への参入すべき時期がわかる。