第19回深セン和僑会 ホープウィルグループ社長 堀 明則氏@ベンチャー大津山訓男氏 2008/07/12
開催日時: | 2008年7月12日(土) |
議題: | 『8社経営の若手経営者に聞くビジネスチャンス伝授VS(対決)あなたもできる資金調達戦略とエコ(環境)事業の未来』 |
講師: | ホープウィルグループ社長 堀 明則氏@ベンチャー大津山訓男氏 |
開催場所: | 新時代ホテルとなり 爵士ビル21階つきあたり。 |
記載者: | 西 塚 |
■ホープウィルグループ社長 堀 明則氏
若干30歳にして中国駐在から独立、環境事業・不動産投資 電子製品製造ほか「8つもの事業」を幅広く展開されている。 ■特別ゲスト②アットマークベンチャー大津山訓男氏
「Think Global Action Local(世界で考え、地域で行動する)」 をモットーにされている大津山氏。 インターネットの黎明期から長年インターネット活用ビジネスに深く関わってきたその体験も踏まえながら、今最も注目されるビジネス分野、「エコ(ロジー)」。
■ホープウィルグループ社長 堀 明則氏 テーマ:『8社経営の若手経営者に聞くビジネスチャンス伝授
①大学2年で会社設立 30万円の資金で中古車販売会社を設立、当時大学が郊外へ移転することになり、車の需要が増えると見込み30万円の軽自動車を仕入れ、45万円で販売。 これが当たり『軽自動車の堀さん』と呼ばれるまでに・・・。 自分ひとりでの販売に限界を感じ、「仕組み化」を進める。大家のおばちゃんを社員1号にサークルや部活の主将に販売代理を依頼、販売ルートが増えるに従って売り上げも増えていった。
②香港との出会い 大学で知り合ったワンさん国賓留学生の彼と知り合い「13億人のマーケット」の存在 を知り、香港、中国でのビジネスに可能性を感じ、中古車販売事業をたたみ香港勤務ができそうな商社への就職活動を始める。 ③香港勤務 24歳で香港の駐在員となり本格的に商社マンとして香港でビジネスをする事に。 「30歳までは一生懸命仕事する」をモットーにひたすら仕事に打ち込む。仕事以外の時間も人脈を広げる為に積極的に活動していく。 赴任当時\3,000万/月の売り上げを\3億6,000万ほどに成長させる。
④辞めた会社はベストなお客さん 起業を前に、それまで勤め上げた企業と半ば喧嘩別れして独立していく起業家も多い中堀氏の場合、駐在していた会社は今でも大事な取引先。「困っている時に与信してくれる」「キャッシュフローの心配のない支払い条件を提示してくれる」独立当初「信用」のない状態で、「与信」をしてくれたのが、それまで勤め上げてきた会社であった。 「喧嘩しても得することは何もない」と・・・
⑤独立から挫折 30歳にして独立IT会社を設立し動画配信や日本向けのシステムを販売する。今振り返ると、当時はリスクを考えず、「地球は自分を中心として回っている」と考えていたと話す堀氏、最初に販売したソフトの不具合で6,000万円の借金を背負うことになる。 いかなる問題もNGなソフト業界の中で、動画が動かない問題が発生してしまった。香港人のパートナーは「ソフトを修正して再納入すれば問題ない」と言うものの、そんな甘い事が、日系大手企業に通用するわけもなく訴訟問題にまで発展する勢いだった。結局、ソフトを引き上げ返金する事により何とか訴訟を回避するものの、6,000万円ものの巨額の負債を抱える事になってしまった。
⑥逆転の発想 「IT以外に温めていたもうひとつのビジネスで借金を返すしかない!」IT業界から再び商社マン時代に携わっていたフィールドに戻り30人で工場を立ち上げ再スタート。借金はしていたものの、売り上げ利益で株を買い戻し徐々に経営権を取得していくことに成功する。この時の経験から「お金がないと経営者になれないというわけではない」という事を学ぶ。順調に会社も成長し、現在ではすっかり借金も返済し、30名で始めた工場は5年で3000名が働く工場へと成長していった。 ⑦ 起業家から投資家へ 現在は自分の「面白い!」と思う事業に積極的に関わり、自分だけの人生だけでなく、人に喜びを与えることができる事業家としての道を歩み続けている。
経営はしんどくて、おもしろいもの
「事業家」と「従業員の違い」
事業に大切な「仕組み」(事業にウルトラCはない!)
小さく産んで大きく育てる
「ギャップのあるところに機会あり」
従業員→事業家→資本家へ
発想の肝 正しいか?→好きか?→得意か?→儲かるか?
■@ベンチャー大津山訓男氏 テーマ:あなたもできる資金調達戦略とエコ(環境)事業の未来』
①これからは【グローカル】な時代
「Think Global Action Local」(地球規模で考え、足元からアクションをおこす)
1.マカオMICE(マイス)ビジネス
2.IBMのインセンティブの与え方(加賀屋温泉:目標を達成したら褒美を与える) →マカオは今後日本のインセンティブを与える地域に成長する可能性有り 3..各地域のエコ&グリーンIT基盤をグローバルベンチャー経営で中華圏へ広める 例:EU車の脅威 40万円代の車を製造 カーナビにはオランダ→台湾に発注Googleと連動した国際的に通用するナビで 世界を席巻。一方日本は独自技術をひた走る事により世界市場から取り残される。 携帯と同じ過ちを繰り返そうとしている。 しかし、地域に根付いている中国進出の日系企業には、チャンスもある! 4. 川上と直結したビジネス 「グローバル中小企業」日本の製造業を根っこから支えてきた中小企業。グローバリゼイション前での日本では、中小企業は日系大手から仕事を請けるしかなかった。しかし、これだけ日系中小企業が世界へ進出している昨今、日系大手メーカーから仕事を請けるだけでなく、世界中の優良なメーカーから直接仕事を請けることができる時代に突入。 例:バッテリー、コンテンツビジネス、ロボット、医療技術
②和僑会の優位性
香港を中心とした華南地区は飛行機で5時間の範囲にアジアの主要経済圏を含む。 あらゆるビジネスチャンスを掴む素地がこの地域にはある。 中小企業が持つ技術を今こそ発信していく時期 どうやって資金を調達していくのか? 例:電気カー日本の技術で200億調達(37歳イスラエル人) 携帯電話のビジネスモデルを電気自動車に利用。このコンセプトだけで200億円の資金を集めた男がいる。「走った分だけお金ください」という今までの自動車の販売方法とは全く異なったアプローチ。キーワードは「エコ」 →このビジネスを中国でも広める事ができれば、大きな市場を創造することができる。 例:ITS中華権ビジネス(TOMTOM&欧州勢) →日本勢は劣勢和僑会チームワークをブログを活用して標準化とDBを進めれることができる。