第65回定例会 『新ビジネスの創出:進化する人材とビジネスの作り方』

65回定例会 『新ビジネスの創出:進化する人材とビジネスの作り方』 2013/09/04

,第65回 株式会社アクティブラーニングの羽根拓也さんにご講演いただきました。

「2011年に小学校に入学した子供が大人になった時、65%の職業が無くなるだろう。」~ニューヨーク大学 キャシー・ディビッドソン~

という衝撃的なスタート。

アメリカで今、起こっている衝撃的な映像とデータから、世界規模の変動を体感しました。

まず、例にあげられたのは、”自動”車。

文字通り、自動で公道を走る車です。老人や、目の見えない人、免許のない人でも自由に行きたいところに行けるドリームカー。
一部ですでに使用が始まっているこの車が世界に普及すれば、ドライバーという職業は、世界規模で消えていくわけです。

次に、ルンバの開発員たちが、開発したロボット。
プログラミング通りに働くのではなく、手を取って教えれば、学んでいくスタイルは斬新です。
教え込めば、ハンバーグくらいは、焼けるようになるそうです。

このロボットのお値段180万円。
これが世界に普及すれば、製造業は、人件費や雇用問題に左右されることなく工場の場所を選ぶことができる…。
モノ作りのあり方が大きく変わると思います。

そして、教育の現場にもイノベーションは起きています。
世界ではMOOC(ムーク、大規模オンライン教育)という、世界中の有名教授のクラスを受講出来るコースが始まっており、スタンフォード大学の「コーセラ」というコースの受講者は何と270万人。
1年遅れでハーバードとMITが、50億円の投資をして始めた「edx」というコースは何と授業料が無料。10億人の受講生を目指しており、教室で授業を受ける必要が無くなってきています。

さらに、これは、世界中から優れた教授、優秀な学生を集める仕組みにもなっていて、ちなみに、最近では、モンゴルの16歳の少年が、最優秀成績をおさめ、アメリカに留学に行けることになったそうです。

このように、世の中が大きく変わっていこうとしている今、人がコンピュータに勝るのは、アイデアとイノベーションのみ。
能動的に、出来ると信じる力を最大限に生かせば、我々にも未踏の地へ到達できる可能性は持ち合わせているのです。

20年後も、価値ある仕事をこなしていられるように、進化し続けましょう!

 

第64回定例会 『6,000名以上と創り上げた売上向上の必勝パターン!』

64回定例会 6,000名以上と創り上げた売上向上の必勝パターン!』 2013/06/25

第64回深セン和僑会定例会議事録

日時:6月15日(土)18:00~20:00(17:30受付開始) (懇親会:20時半~23時)

講演テーマ:『6,000名以上と創り上げた売上向上の必勝パターン!売上2~3倍は当たり前の売上を上げるノウハウを全て伝えるワークショップ型実践会』

講演者:(株)ドリームマーケティング代表取締役 脇田勝利氏

会場:平安銀行大厦6階1号会議室

参加者:講演会29名、懇親会24名

幹事、議事録:木津

去る6月15日(土)、第64回深セン和僑会定例会におきまして、(株)ドリームマーケティング代表取締役で「ブータン式夢と幸せを実現する売上向上&経営コンサルタント」の脇田勝利氏より、『6,000名以上と創り上げた売上向上の必勝パターン!売上2~3倍は当たり前の売上を上げるノウハウを全て伝えるワークショップ型実践会』というテーマで、ご講演頂きました。足元が悪い中にもかかわらず、29名の方にご参加頂き、脇田氏の話もとても熱くて面白く、大変熱気のこもった講演会となりました。

<売上を増やすにはどうしたら良いか?>

・差別化とブランディングが必要。

・売上を上げる唯一の要素はコミュニケーションである。

・100%断れない提案書を作れば、50%ぐらいの成約率になる。

・見込み客のリスト化が必要。

・見込み客が顧客、常連になるまで、階段を登りやすい仕組みを作る。

<リピート客を増やすには?>

・俺のフレンチ→通常2~3万円するコース料理を4~5千円で食べることができる。広告代をかけず、立ち飲みフレンチ形式、1日4回転させている。業界としては非常識なサービスを提供した方が、見込み客が集まりやすい。

・東京ディズニーランドが過去最高益→子供の頃から常連・リピーターになる人達が多い。

・ジャパネットたかた→物を売らずに、価値を売る。

・明治プロピオヨーグルト→商品ではなく、効果を売る。50代の80%がピロリ菌に感染している。

お客様の悩み、心の問題にフォーカスする。

<ナンバーワンではなく、オンリーワンを目指す>

・自社の強みと顧客の満たされていないニーズがマッチする所にチャンスがある。

・最初に自社サービスの価値を上げる。

・営業マン不要。専門家としてのアドバイスを提供する。

・仮説と検証を繰り返す。

・見積りは最後に出す。

<ブータン式夢と幸せとは?>

・ブータン人の夢は、家族と一緒にのんびり暮らすこと。

・あるブータン人の男性は、午前中に100本の焼きとうもろこしを売り、午後は家族とのんびり暮らしている。

・日本人はホワイトカラーの生産性が低い。もっと効率的に働いて、家族と過ごす時間を増やした方が良い。

今回の講演会にご参加頂いた皆様は、業種・年代・顧客層がそれぞれ異なるので、皆に共通する売上向上の必勝パターンは本当にあるのか、私も最初は半信半疑だったのですが、脇田氏の話は非常に説得力があり、多くの参加者が熱心に耳を傾けている様子が印象的でした。そして、何のために売上をあげるのかという根本的問題ですが、それは自分のためでも会社のためでもなく、ブータン人のように家族と過ごす時間を増やすために、日本人はもっと効率的に働きましょうという話が最後にあり、会場がほのぼのとした雰囲気に包まれました。頭では分かっているのですが、それが本当になかなか難しい、ですね。

 

第63回定例会 『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』

63回定例会 『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』 2013/05/30

第63回深セン和僑会定例会 木島洋嗣氏講演

日時:3月23日(土)16:00~18:30(15:30受付開始) (懇親会:19時~22時)

講演テーマ:『東南アジアから見る中国_中国で仕事をする日本人に期待される立ち位置とは』

講演者:Tree Islands Singapore Pte Ltd 代表取締役社長 木島洋嗣氏

会社HP:http://www.treeislands.com.sg/

会場:平安銀行大厦6階1号会議室

参加者:講演会25名、懇親会23名

幹事、議事録:松岡

木島さんとのキッカケは、昨年11月のシンガポールで開催されたアジア大会でした。そこで、木島さん主催のシンガポールツアーに参加したのですが、その説明が非常に素晴らしく、その時に、立ち話でした中国に関わる話がとても印象深かったので、ツアー後の懇親会の終わりの頃に『是非、華南にも来てくださいよ~。』とお声かけしたのが始まりです。その後、木島さんのfacebookを拝見していると、大阪都構想にも関わっておられ、その内容が非常に興味深かったので、益々『一度来てもらって、直に色々お聞きしたいな』という気持ちが強くなりました。

今回も告知が労働節明けの3週間前と短く、しかも木島さんのお話の素晴らしさは、文面ではあまり伝えようがないので、当初集客の反応はイマイチでしたが、知っている人は知っていて、今回最初に『行きたい!』と声をあげてくれたのは、なんとベトナムのハイフォン在住の方でした(@_@)。

申込者は30人以上いましたが、講演当日大雨が降って、予想以上にドタキャンの嵐!

そして、18時にスタートした講演会では、先ずは私の方から今回の講演に至った背景と、木島さんが大きな声では言えないけれど、ある有名政治家のブレーンの1人である事を紹介しました。その後、木島さん本人から自己紹介と今のお仕事の状況等をして、講演の本題へと入っていきました。

木島さんが研究している『ハブ機能』の定義から、シンガポールと香港の比較、東京の特殊性、日本の地方がシンガポールを目指さないといけない理由、中国にいる我々はどこを意識していかないといけないか、等々。

内容盛り沢山過ぎました(-_-;)。

しかも、十分なデータを背景に説明が進むので、非常にわかりやすかったです!

質疑応答も、活発に色んな方から質問が入り、非常に満足度の高い講演会だったようで、色んな方から好評なフィードバック頂きました。今回、ドタキャンした方、本当に勿体無かったです!

場所を変えての懇親会では、今回は深セン、香港、広州、ベトナム、上海と色んな地域からの参加者がいましたので、自己紹介&自己PRにいつもより多めに時間を割きました。わざわざ上海から飛んできてくれた在日コリア3世の趙さんは、東南アジアへの進出を考えていたようで、今日の講演の内容は、進出場所をどう選ぶかすごく参考になったと言う事です。

以下は、今回私が非常に印象に残った部分&感想です。

・『人、モノ、金』の集まる場所の特性とその優先順序の考え方は、目から鱗だった。

・東南アジアに関しては、法人税はそのうち揃ってくる。本当に注目すべきは、別の所。

・内需型と外需型の国の違い。アメリカ、日本、中国は代表的な内需型。

・大阪等の地方都市がシンガポールを目指さないといけない理由。

・日本が外国に売り込める事項、ノウハウはたくさんある(水道局、港等)。でも法律変えないといけない。

・東京は超特殊な都市。東京にいると井の中の蛙になる可能性が高そう。

以下は参加者の方の感想の一部です。

・確かに中々聞く機会がない内容でありました。久しぶりにメモを一生懸命にしました。有意義セミナー開催有難うございました

・本当に話が分かり易い!たまにセミナーで難しい単語ばっかり並べて講演する人がいますが、木島さんはデーターもお話の内容も勿論勉強になるのですが、私的には話し方がすごく参考になりました。

・今回は本当にありがとうございました!木島さんのお話は私も目から鱗でした。「内需で食える都市は必死で海外の都市と競わない・付き合わない」という話は「都市」を「人」に変えると、自分がいつも感じる「日本人」と「シンガ、台湾、華僑」との違いのようで面白かったです。